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国指定重要文化財   工芸品

べにじきりもんちらしにしきのひたたれ
紅地桐文散錦直垂 1領
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所有: 財団法人 防府毛利報公会
所在: 防府市多々良
指定: 昭和46年(1971)6月22日
 この鎧(よろい)直垂は、毛利家文書によると永禄(えいろく)3年(1560)、毛利元就(もとなり)が将軍足利義輝(あしかがよしてる)から拝領したものである。江戸時代後期に松平定信(さだのぶ)が編纂した考古図録集である「集古十種(しゅうこじゅっしゅ)」にも記載され、古来より著名なものである。
直垂の身丈(みのたけ)79cm、裄(ゆき)95cm、袴(はかま)の総丈110cm、腰幅43cm、上下とも表は紅地に白・黄・茶色で桐円文を、地には萌黄(もえぎ)・濃萌黄糸で雲文(うんもん)を緯三枚綾(ぬきさんまいあや)で織り出し、裏の浮糸をおさえるための経糸(たていと)を交互に整経(せいけい)した風通様(ふうつうよう)の倭錦(やまとにしき)を用い、裏は白平絹(へいけん)の袷(あわせ)仕立である。
 直垂が武家の公服化すると鎧下専用が生まれ、武家の台頭とともに、戦場での武士の晴れ着として、本直垂のような錦などの豪華なものが作られるようになった。
 桃山時代以前の鎧直垂として希有な遺例である。


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