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市指定有形文化財   彫刻

もくぞうじゅういちめんかんぜおんぼさつざぞう
木造十一面観世音菩薩坐像 1躯
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所有: 宗教法人 阿弥陀寺
所在: 防府市大字牟礼
指定: 昭和57年(1982)4月5日
 本像は、寛政(かんせい)11年(1799)に来防した木喰上人(もくじきしょうにん)による彫像である。おだやかなおとなしい微笑仏(びしょうぶつ)で、落ち着きのある観音像である。
 総高64.6cm頭・体・台座までをクスの竪一材から彫出している。頭上面を前面のみに、下から5面・4面・1面と3段に重ねる表現は、木喰上人の十一面観音によく見られる技法である。天冠台(てんかんだい)・毛髪・白毫(びゃくごう)・眉・瞳に墨彩、口唇に朱彩を施している。また、台座の彩色に特色があり、蓮肉(れんにく)部のあざやかな朱彩、上下の蓮葉(れんよう)部の明るい緑青彩は県内における木喰仏では唯一のものである。
 背面全体に描かれた墨書銘は、制作の年月日を逸しているが、阿弥陀寺に近い敷山現観寺(しきやまげんかんじ)の鎮守であった『人丸大明神坐像(ひとまるだいみょうじんざぞう)』(市指定文化財)の完成が寛政11年2月29日で、本像はこれに引き続いての制作と思われる。


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