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国指定重要文化財   彫刻

もくぞうちょうげんざぞう
木造重源坐像 1躯
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所有: 宗教法人 阿弥陀寺
所在: 防府市大字牟礼
指定: 昭和25年(1950)8月29日
 俊乗房(しゅんじょうぼう)重源上人(しょうにん)は、治承(じしょう)4年(1180)、平重衡(たいらのしげひら)の乱のため焼失した東大寺再興の大勧進(だいかんじん)に命ぜられ、諸国を勧進し10年余の歳月を費やして、建久(けんきゅう)6年(1195)3月13日東大寺大仏殿の再興を成就した。
 阿弥陀寺は、重源上人が後白河(ごしらかわ)上皇の現世安穏を祈って、大平山々麓の霊地を選び、自ら荒地を開き、別所寺として創建したものである。

 重源像の彫刻は、当寺のほか東大寺、伊賀の新大仏寺、播磨(はりま)の浄土寺に現存し、いずれも国宝もしくは国の重要文化財に指定されているが、作柄のもっとも優れているものは東大寺と当寺のもので、特に本像は最古の寿像(じゅぞう)(生前につくっておく人の像)といわれ、その面貌には東大寺再興を期す不退転の決意と気配がみなぎっている。
 像高88.2cm、ヒノキの一木(いちぼく)造りで彫眼(ちょうがん)である。写実に徹しながらも自由奔放で、よく老僧の風格を現し、写実主義を基調とする鎌倉肖像彫刻の白眉といえる。制作者は、上人と関係の深かった快慶一派と見られている。


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